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最終楽章(フィナーレ) キルラキル皐蛇

「さ、皐月ちゃんっ…良かったら…その…
  来週の土曜日…一緒に…゙デードしま…しょ!」


 突然の誘いに書類を整理していた手が止まる。

 
 放課後、夕日が射し込む教室。
 居るのは私と、顔を真っ赤にさせてうつむく蛇崩だけ。


 今までに見せた事のない表情。
 他生徒がこの様子を見ていたら、絶対にからかうだろう…。


 来週は…、特に予定は無かったな。



 「良いぞ」

 「ホ、ホント!?」

 
 「ああ」
 
 「本当に…っ?」


 「本当だ」
 
 「う、うぁああああありがとう!!!!
  皐月ちゃぁぁぁんっっっ!!!!」


 勢いよく抱きついてきた蛇崩。
 紺色のセーラー服が
 大粒の涙で濡れた。



 
 「明日、明後日でも大丈夫だが
  来週がいいのか?」

 
 今日は金曜日、
 何故 来週の土曜日なのだろう。




 「はい、゙来週の土曜日゙で!!
  それまでにこの蛇崩乃音、皐月様の為に 
  とびっきりのデートプランを考えますので!!」



 真っ直ぐ目を見られた。
 たまに、まだ敬語が混じる事に苦笑する。



 

 「そうか、では楽しみにしている」
 
 「任せといて!!」


 真っ赤になったり、泣いたり、笑ったり、
 忙しいな、御前の顔は…


 「さ、皐月ちゃん お待たせ…っ!」
 
 「…まだ待ち合わせ一時間前だよ…?
  もっとゆっくりでいいのに…」


 デート当日。
 先に着いた私を見つけ、慌てて走って来たのだろう
 息は切れ、髪は乱れている。


 「万一の事があって遅れては、と思ってな」

 「!」

 
 目を丸くし、蛇崩は顔を赤らめた。



 「少し早いが始めよう。
  今日は何処へ行くんだ?」

 「そ、その…それが…」

 「ん?」


 「一週間前から、色々と考えてたんだけど…
  水族館、映画館、ショッピングモール、カラオケ…
  皐月ちゃんと行きたい場所が
  たくさんあり過ぎて…決められなくて…」
 
 「だから…ゴメンなさい
  今日は…普通に駅前デート、で…」


 いつもの威勢は何処へやら。
 下を向き、身体を震わせ
 今にも消え入りそうな声。


 「他はまた今度行けばいい。
  今日は駅前を楽しもう」

 震えた左肩に手をのせる。

 「つ、次はちゃんと決めるね…!
  じゃあ、少し早いけど
  お昼にしましょ!」
 
 「皐月ちゃん、何食べたい?」


 一瞬にして顔が晴れた。
 やはり蛇崩は、こうでないとな。


 「あそこにしよう」

 以前から入ってみたかった
 店の看板を指さした。


 「…本当にここで良かったの…?」

 「すぐ近くに オシャレな美味しい
  レストランあるのに…」


 「ここでいい。
  一度、来てみたかったんだ」


 ぐずる子供をあやす母親、
 大きな声で楽しそうに会話するカップル、
 静かに食事を楽しむ老夫婦。
 
 店内は騒がしく、忙しい。


 「んー、じゃあドリンクバー2つと…
  皐月ちゃん何頼む?」


 メニュー表には様々なメニュー。
 種類の豊富さに驚く。


 「ナポリタンスパゲッティ」


 ゙お子様ランヂというものが
 気になりながら、料理が来るまで
 飲み物を取りに行った。





 「ピッ」

 ボタン一押しで出てくる飲み物。
 
 冷たいもの、温かいもの、
 紅茶の種類も豊富だ。

 揃の淹れる御茶には叶わないが
 なかなかのものである。


「子供の時って、コーラとメロンソーダと
 レモンスカッシュとか
 色々な飲み物混ぜて
 飲んだりするのよねー…」

「あっ、勿論
 アタシはそんな事してないけど!!」


 シュワシュワとメロンソーダから
 音が聴こえる。


 「ほう」

 せっかくなので、私も実践してみた。
 コーラ、メロンソーダ、レモンスカッシュ…ー
 さて、どんな味か

 「ゴクッ」

 「・・・・・・・・・・」


 ナポリタンの他に
 蛇崩が頼んだパンケーキを
 少しもらって食べた。

 「皐月ちゃん!
  はい、アーン!」


 どちらも美味しかった。



 「この白ワンピ可愛い!
  あっでも、こっちのピンクのもいいかも…
  ねぇねぇ、どっちが似合うと思う?」

 昼食後、洋服屋へ。

 店内は春らしい
 白、ピンク、オレンジの色が目立つ。


 「ピンクの方が良いんじゃないか?」

 その言葉を聞くや、素早く
 白いワンピースを元の場所に戻し、
 ピンクのワンピースをレジへ持っていった。


 今日の蛇崩は
 黒に白のレースがついたワンピース。



 「白シャツに黒いパンツ、
  今日の皐月ちゃんも
  とっても素敵だけど、
  女の子っぽいフェミニンな服も
  絶対似合うと思うの!」

 そう言うと青いワンピースを差し出して来た。

 「素敵だな」

 ワンピースをカゴにいれる。


 紺のスカート、薄クリーム色のブラウスも買った。


 蛇崩が勧めてくれた服は
 どれも似合った。

 今度会う時は
 どの服を着ていこうか






 その後 雑貨屋、ゲームセンターを巡った。

 
 ゲームセンターで蛇崩は
 とても生き生きとしていた。


 リズムゲームは難易度MAXのものをフルコンボ、
 UFOキャッチャーでは少額で
 景品をいくつも取り、店員に渋い顔をされた。


 可愛らしい猫の縫いぐるみ前で足が止まる。
 すかさずコインを入れ、アームを動かす蛇崩。


 白とピンクの猫が取れた。


 「エヘヘ、皐月ちゃんとお揃い!
  どっちの色がいい?
  やっぱり白?」

 「いや…ピンクを貰おう」

 
 何処となく、ピンクの方が
 イタズラ顔だった。


 「…アイスクリーム食べていかないか?」

 デートも終盤。
 この前、流子達と食べたアイスクリーム屋に寄った。


 四十種類はあるであろう
 色とりどりなアイスクリーム

 キラキラとした飴が入ったものもあれば
 シンプルなシャーベットもある
 見ているだけで楽しい。


 蛇崩はレインボーフレーバーとバニラ、
 私はダージリンとチェリーを頼んだ。

 バニラの白さが
 虹色を引き立てる。



 「今日は本っっっ当に楽しかった!!
  皐月ちゃんの傍に
  こんなに長く居れるなんて…」

 「ドリンクバーで炭酸全部混ぜて
  飲んだ時、流石にビックリしたわー…」

 「今度はプリクラ撮りましょー!」


 笑いながら思い出を語る。

 アイスクリームを食べ終わるのも
 あっという間だった。
 
 楽しい時間は本当に、過ぎるのが早い



 「私もとても楽しかった。
  それと-・・・」

 鞄から桜色の包みを取り出し
 蛇崩に差し出す。

 「えっ…何…?」

 「開けてみてくれ」

 包みはゆっくり、丁寧に剥がされていった。

 
 「いつ買ったの…?」

 「雑貨屋に行った時、 
  御前がトイレに行ってる間に」

 
 中身が見えた。


 「可愛いっ…!!」

 真っ赤なリボンのバレッタ

 「似合うと思ってな」

 一目で購入を決めた。


 「そして-…」



 「今日はありがとう」



 「乃音」
 
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諧謔曲(スケルツォ)

キルラキル 皐蛇皐SS













「何なの、゙アイヅ」


 第一印象はそれ。


アタシが手に入れたモノは全部持っていくし、
手に入れたいモノは全て持っていた。

美人で、御金持ちで、周りには人がいて、
普通に嫉妬。 狡(ずる)いよ、何でも完璧で。






     ゙皐月ちゃん゙


゙嫉妬゙が゙憧れ゙に変わった。

「この人に、アタシは一生敵わない」
そう思った あの日から。



皐月ちゃんは鶴で周りは掃溜め。

「皐月ちゃんが汚れない様、
 掃溜めから乃音が護らなきゃ!」


そう思ってた時もあったっけ



皐月ちゃんと誰かが一緒にいると、ムカムカする。
嫉妬の種類が、変わった。




でも、それも一時的。

だって皐月ちゃんの全てを
知っているのはアタシだけ
だったから。







゙皐月様゙

゙ちゃん゙から゙様゙へ。


本当はちゃん付けで呼んでいたかったけど、
それは、同等の立場じゃないといけないと思うし
一生「慕う」って決めたから。


…他の奴等と同じ呼び方なのは
気に食わないけど

いいの。だって皐月様とアタシは特別な関係。
その事に変わりは無いのだから。



でもあの女―、纏流子が全てを台無しにしてくれた。


いきなり現れて。



毎回皐月様の一番近くにいて
闘って、視線や言葉をいっぱい浴びて、あっという間に
特別な関係になって



日に日に皐月様の口から
「纏」という言葉が増え、
その度にアタシの憎しみも増える。



゙好ぎとが嫌い゙とか
どうでもいいの。


 アタシ以外の奴を

気にしているのが嫌なの。
見ているのが嫌なの。
考えているのが嫌なの。



少しだけでいいから、
こっち見てよ







「皐月!」って、
親友の様に
そう呼んでみたかった、そう呼びたかった。


同等の立場じゃないから、呼び捨てはいけない
そうやってずっと避けていた。
いや、逃げていたのかもしれない。


だから、あのドブスが
同等並(勿論 皐月様の方が数億倍強いけど!)の
力を持ってて、呼び捨てにして、頭に来た。


゙慕ゔ気持ちは変わらない
ただ、目標が変わった。


ずっと貴女の下にいるんじゃなく、
アタシも同じ高さまで登る。






今すぐには無理だけど、
必ず登りつめてみせるわ




…だから…いいよね…?



゙皐月゙
プロフィール

黒絵

Author:黒絵
バウント篇萌えと色々創作サイト。
SSやイラスト等。

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